Seco Note

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Mantisが強すぎるのでちょっと解説してみた 〜勝利のためのコミュニケーションとは?〜

こんにちはSECO(せこ)です。
KWL6月度Day2。
安地が荒れ大きな順位の変動が見られたKWL6月度Day2。
(まだ全試合見てないけど)

このDay2では試合中の各チームのディスコード音声が公開されトップチームたちの試合中の会話の様子を伺うことができました。

そこで、今回の記事ではDay2の3試合目でK.OしたMantisの試合中の会話を文字に起こし、
トップチームの試合中の指示・報告を分析していくことにします。

もしかしたら荒野行動上達のヒントが得られる…
かも?

チーム紹介~Mantisってどんなチーム?~

LeB→ArcadiaGaming→FennelGamingMantisと名前に変化はあれど
絶対君主「仏」を中心とし常に荒野界隈の最前線を走り続けてきた。
KWLでの優勝は4回を数え、その強さを疑うものは荒野界隈には存在しない。
鍛え上げられた軍隊のような組織力
不利的状況も物ともしない圧倒的火力
一癖も二癖もある各選手の個性的なキャラクターが魅力のチーム。




KWL6-2-3

<出場メンバー>
・仏
・87
・らり
・くん
・おもらし
(敬称略)

(あくまでもアーカイブから聞き取った内容ですので声量の問題での聞き逃しや聞き間違いあるかもしれません)

ミルダム配信をずっと見ていた人はここは読まなくても大丈夫。
長いので飛ばしたい人はずずずっとスクロール推奨。

01:11:08~
≪段階5≫
仏「Core何枚欠けてるか分かる?」
87「右右右来てるわ。らり行かない方がいい」
ら「う~ん」
仏「右赤ピン?」
く「快速快速快速快速」
仏「右プレッシャーかけたほうよくね?」
ら「右行くのこれFlo…」
87「欠けてるかなぁ。結構運試しみたいなとこある」
仏「右怖いねぇ」
87「登ってこられたら結構GG」
仏「ちょ回復入れるわ。」

仏「これ回復っ、止まんなくね?ブレーキかかる?」

(回復がしたいのにジープが止まらずキレ気味の仏)

87「ワンチャンもうジープ捨てるかssするしかないかもね」
仏「ぜんっぜんありだと思うよ」
仏「ここで左潰さないときついよな。」
仏「右何枚?普通にフルだろ」
ら「ふつうにフル」
仏「左だぁ左ごめん右じゃない左潰すなら左」
仏「左やり合ってたαDと」
く「もう10秒」

(87がグレでNnを1枚飛ばす)

87「あっ1枚やってる」
ら「ナイスぅ」
く「ナイス」
ら「Nn?」
仏「前じゃね?行くなら」
87「前々」
ら「六角やろ?」
87「六角1枚ダウン入れてる」

(縮小開始)

仏「左気をつけろよ絶対いる」
く「めっちゃ車音してる」
仏「あっ徒歩徒歩とっと」

(87がダウンさせたNnを確キル)

87「ナイスー」
仏「確だべ。おっけ」
仏「車のtt」
87「裏っ」
く「左下」
仏「左っ、左な」
仏「左やりたい」
ら「左ね。おっけ」

(仏が安地外から来たαDをキル)

ら「いやきついなちょss」
く「安地いかね?無理無理」
ら「安地行かんときつい」
仏「いっていいよ」
仏「適当に取ろうぜ」
仏「潰すしかないでしょNnのとこ」
ら「くわっせtt」
仏「左クリア」
87「裏見よ裏見よ裏見よ」

(Nnがらりをキル)

仏「左っ、裏」
ら「いや~ここここやばいここやばいここ」
87「裏見よ裏見よ」

≪段階6≫

仏「大丈夫」
く「裏見てる裏見てる」
ら「裏おr裏俺全部わかる情報」
ら「俺の俺の上1枚Nn」
87「1枚ね」
ら「そこ1枚でここここ3人おる」
ら「ここ3人とここ2人くらいおる大領主固めてる」
ら「全部向こう」

(Nnが仏をキル)

仏「うっ裏裏裏」
ら「そのNnだけやってそのNnだけやって」
ら「そのNnだけやったら絶対勝てる」
仏「うわーごめん」

(おもらしがNnをキル)

く「ナイス」
仏「あとNn車のほう。燃えてるセダンのほう」
仏「下とかでやり合ってくれるはず安地寄ってるからね」
仏「3枚かー」
ら「いや3っ…」
仏「おもらし気をつけろそこで抑えとかないといけない」
ら「3vs3vs2vs1やと思う」
仏「えっNnここ他の奴ここ」
ら「DDDいやDDDかわからんけど」
仏「えっNnもいると思うけどそこに」
仏「いや絶対そこ絶対そこ」
仏「ここ終わり残り1枚」
ら「3vs3vs1vs1やでこれたぶん」
仏「αDがまだワンチャン生きてるかもしんない」
仏「大領主がいるから気をつけろこのへん」
く「それ終わってるそれ終わってる」
仏「了解」
87「ここにダウン体いる」
く「やばい」
仏「おもらしが抑える下は」
仏「おもらし詰めてくるの待て。ずっと」
ら「あのー綾波綾波の制服」
仏「安地外から分かりやすいから右から詰められるのだけ気をつけろ」
仏「おもらしの右見てほしいおもらしの右見てほしいちょっとずつ」
87「こっちらへんが俺ら見えないんだよ」
仏「87そっち見て」
87「いや見えないんだよ」
ら「見たら死ぬ見たら死ぬ」
仏「いいいいいい緑見とけお前みたいとこ見ておけ」
仏「らりに任せろおもらしの右は」
仏「おもらしのほう絶対詰めてくるからそこだけ狙いたい」
仏「あっ、くんだわくん」
仏「くん!くん!そっちじゃない」
87「逆に俺らが見ようとすると死ぬの」

(縮小開始)

仏「おもらし待機でいい安地外から来てもいい」
ら「上」
87「右右」
仏「ワンチャンこいつらNnからも射線通る」
仏「もういいんじゃね放置でもやり合うべ」
仏「右の手前…確入れ…」
ら「えっとおもらしの正面。バイク」

(87がNn、おもらしがFloraをキル)

仏「まだ1枚残ってる。Nn。」
ら「もう死ぬ死ぬ死ぬ」
仏「ナイスすぎるナイスすぎる」
仏「あとこいつら耐久だから待ってていい」

(ラストキル)

一同「ナイス~」
仏「これ勝つのでかいな~(上機嫌)」
87「でかいっす(上機嫌)」




(果たして全部文字に起こす必要はあったのか…)
ぱっとこれを見て分かるのは仏の言葉数の多さ。
司令塔である彼は他の全選手に指示を送るため必然的に発言は多くなるがそれにしても他選手と比較したときの量が歴然。
そりゃあ試合中痰もからみます。

人に伝えるとは


話し方の上手な人には共通点がある!3つの重要ポイントと改善方法

その人の話し方が軽いか、重いかを決める要素は三つあります。
それが、「話す内容」「話す態度」「話す声」です。

【出典・参照元
その話し方では軽すぎます! 矢野香(著), 出版社:すばる舎; 四六版

様々な書籍に、上記の3つのポイントが、話し方を決める要素と記されています。

内容・態度・声の3つのポイントによって、良いとか悪いとか、軽いとか重いとか、明るいとか暗いとか、他者によって判断されています。

試合中の会話は完全に音声のみ。
表情などから相手がどう思っているかを感じ取るのは不可能。
そのため、声量や話す速度が重要となる。

指示

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Twitterでも触れましたが指示をする時には誰に、何をして欲しいかを明確にすることが重要。
誰に指示しているのか明確ではない、主語がしっかりしていない言葉では

A「誰か〇〇して!」

BCD「…」

A「誰かやってよ~」


とか


A「誰か〇〇して!」

B「俺がやるよ!」
C「俺がやるよ!」
D「俺がやるよ!」

BCD「あっ、どうぞどうぞ」


みたいなことが起きないとも限りませんから。

仏の指示は

「おもらし詰めてくるの待て。ずっと」

「おもらしの右見てほしい」
「87そっち(おもらしのほう)見て」

と、誰に何をして欲しいか明確な指示。


○○して欲しい→誰に頼もう

では無く

Aは〇〇しろ・B〇〇やって


というように

行動→人ではなく

人→行動の順での発想なのかな?と。


報告


アーカイブを見直すと分かりますが

緊急性の低い報告はゆっくりした口調
緊急性の高い報告は声量を上げ短い言葉を連呼

これが徹底されており試合中の報告がスムーズに行われています。

おっとりした喋り方のくんちゃんも緊急性の高い報告は早口連呼。
かわいい。

個々の役割

≪段階5≫では仏と87の会話が中心。
≪段階6≫では87の言葉数は少なくなり自分のプレイに集中するが、その分キルされてしまったらりの発言量は増えている。
仏がキルされた後は聞き専のおもらしの画面を常に観戦しおもらしへの指示、おもらし視点から見える情報の共有を徹底。

各選手がやれること・やるべき事を理解し実践していることから練度の高さが伺えます。

コミュニケーション

いいプレイをしたときの「ナイス!」やミスをしてしまった時の「どんまい!」というような声掛けはほとんどありません。
これはみんな冷たいなぁ…なんて話ではありません。

戦術の定義とは「選手同士がコミュニケーションをとるためのツール」である | COACH UNITED(コーチ・ユナイテッド)

レイモンド氏は戦術を「選手同士がコミュニケーションをとるためのツール」と定義する。
「試合中、ボールを持っている選手と周りの選手がコミュニケーションをとりますが、そのもとになるのが戦術です。選手同士でコミュニケーションをとり、状況を判断し、実行に移す。それがプレーのサイクルです」

こちらはサッカーの話ですが荒野行動に当てはめると

司令塔の指示→味方の行動→味方の報告→指示→・・・

というようなサイクルでしょうか。


生存人数が1人減っただけでも選手の位置がほんの少し移動しただけでも戦局が変化したと言えます。
変化した戦局に常に対応し続けるためには上記のようなサイクルが必要。

このようなサイクルが繰り返されている
=試合中の会話の内容が詰まっている
=必要無い会話を挟む余裕がない

と言えます。


試合中の「コミュニケーションの質」を考える|shingo_moriya|note

確かに気合も大事ですし、頑張ることも必要です。でも、それは周りの選手も分かっていることです。

通常の試合ではコミュニケーションはチームのずれを修正する重要な役割を果たします。


仏「大領主がいるから気をつけろこのへん」
く「それ終わってるそれ終わってる」
仏「了解」


この会話を切り取ると分かりやすいですね。
司令塔の認識に誤りがある際の訂正。
これによって無駄がそぎ落とされ取るべき戦術が明確になっていく。

司令塔以外の他選手も状況を把握できていなければできないこと。

最後に

いかがだったでしょうか?
荒野行動のようなチーム競技では試合中のコミュニケーションの重要度は高いです。

トップチームの試合中の会話から荒野行動のみならず他ゲーや日常生活のコミュニケーションにも活かせるヒントが得られるかもしれません。


インターネット上の文献を多数引用しており「このサイトのこれって信用できるの?」などと思われる方もいるかもしれませんが各文献もこの記事もあくまで考え方の1つですので。

本当はちゃんとした論文とかから引っ張ってきたほうがいいんでしょうけど…
見つけるのも面倒だし読むのもだるい()



Mantisが所属するFennelGamingの公式Youtubeチャンネルはこちら
www.youtube.com



~カマキリ豆知識~
・カマキリの雌は産卵のための栄養源として交尾中に雄を頭からバリバリ食べたりする
・蟷螂の鎌の構えを模した拳法は蟷螂拳(とうろうけん)

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