KWL 3月度2週目 解説と分析 〜躍進のALL1N編〜
こんにちは。SECO(せこ)です。
今回はKWL3月度Day2を見ていきます。
試合の流れはアーカイブを見てもらうことにして、順位を大きく伸ばしたチームの要因と、順位を落としてしまったチームの原因を探っていくことにします。
【KWL 本戦 3月度 Day2】
— esports team【αD】 (@oreratuyoi) 2020年3月11日
おめでとうございます❕
3月度Day2、1位の
→ team ALL1N
予想的中ポイントの付与完了しております✨ pic.twitter.com/ebA5Vscx3b
Day1とDay2の各チームのポイント
チーム名 | Day1 | Day2 | 伸び率 | ランドマーク |
---|---|---|---|---|
ALL1N | 690 | 1700 | 2.46倍(+1010) | 上下 |
花魁 | 915 | 1365 | 1.49倍(+450) | 下 |
six | 1450 | 755 | 0.52倍(-695) | 上 |
SPARTANS | 1575 | 340 | 0.21倍(-1235) | 上 |
ArcadiaGaming | 1600 | 305 | 0.19倍(-1295) | 上 |
祝祭 | 705 | 1010 | 1.43倍(+305) | 上 |
Vo1tage | 855 | 850 | 0.99倍(-5) | 下 |
Ak | 1085 | 590 | 0.54倍(-495) | 上 |
Rearth | 460 | 1075 | 2.33倍(+615) | 上 |
RaV | 415 | 1075 | 2.59倍(+660) | 下 |
DDD | 850 | 630 | 0.74倍(-120) | 下 |
NG | 640 | 605 | 0.94倍(-35) | 上下 |
Fennel | 170 | 1065 | 6.26倍(+895) | 下 |
ちーむどーてー! | 335 | 880 | 2.62倍(+545) | 下 |
ZT | 735 | 445 | 0.60倍(-290) | 下 |
core | 970 | 165 | 0.17倍(-805) | 上 |
Flora | 610 | 290 | 0.47倍(-320) | 上 |
オー・バビバビ | 395 | 445 | 1.12倍(+50) | 上 |
666 | 315 | 440 | 1.39倍(+125) | 上 |
Foria | 335 | 465 | 1.38倍(+130) | 下 |
以上のような結果です。
【Fennel】がDay1比6.26倍という驚愕の伸び率で19位から13位と順位を伸ばしました。
前月の降格ラインが2360ポイントで1週平均590ポイント。
2週終わって1235ポイントで1週平均617ポイントということで割と安心してもいいんじゃないかと思います。
3戦目でK.Oを取った【ALL1N】はDay1比+1010ポイントで唯一1000ポイント以上増やしました。
キル数も2位の【Fennel】に差をあけ断トツの30キルと安地の荒れたこのDay2で荒稼ぎしました。
一番減少率が大きかったのは【core】。前週比0.17倍。
減少幅が大きかったのは【ArcadiaGaming】で-1295ポイント。
ランドマーク毎に見てみると上側ランドマークでポイントを伸ばしたのは、
【祝祭】、【Rearth】、【オー・バビバビ】、【666】の4チーム。
(【ALL1N】と【NG】は航路ごとに降りる場所が違ったのでここでは除外)
ポイントを前週より伸ばしたと言っても【オー・バビバビ】、【666】は先週の獲得ポイントが400ポイント以下、今週も450ポイント以下ということで大きく伸ばしたわけではない。
【祝祭】、【Rearth】は今週1000ポイント以上獲得ということでしっかりとポイントを伸ばしたチームと言っていいと思います。
下側ランドマークのチームでポイントを前週よりも落としたのは
【DDD】(-120)、【ZT】(-290)、【Vo1tage】(-5)とチーム数も減少幅も少なく、3戦中2戦が下側安地ということで下側ランドマークのチームが優勢でした。
Day1の結果と合わせて見ると
「安地が上側に寄ったら上側ランドマーク有利!下側に寄ったら下側ランドマーク有利!」
ということになります。
…
こんな誰でも分かるような話で終わってはこの記事の需要が全く生まれないので()
今週の獲得ポイントでも2週終わっての総ポイントでも1位となった【ALL1N】の動きをチェックしてみることにしましょう。
3-2-1
《段階1》
上側を通る横航路ということでリゾート地に降りています。
《段階1》縮小中。
左上ランドマークの3チーム(【SPARTANS】、【Flora】)の中では一番遅い移動。
【SPARTANS】は既に安地内へ向かって移動、【Flora】は芝山にポジ取りしています。
先週の記事で【ALL1N】はリゾートに降りた場合付近の2PTとの移動タイミングでの接敵に注意が必要と書いたのですが、移動を遅らせることで先に他チームを行かせ接敵を避けようとしたのかもしれません。
≪段階2≫
【Flora】や【SPARTANS】は廃駅付近に移動している中遅めの移動でようやく安地内へ。
廃駅や4件が過密しており入れないと判断したためか【Flora】も【SPARTANS】も北側へ戻ります。
【ALL1N】は未だトレイン付近。
【Flora】は水工、【SPARTANS】は北側から安地入りを図る。
【ALL1N】も縮小まで残り1分ほど残して移動。
【SPARTANS】が中に入っていったことで【ALL1N】は安地内に入ることができました。その後安地際で待機。
【SPARTANS】は水工六角と岩場、【Flora】は水工倉庫。
≪段階2≫の縮小時に移動し【ALL1N】は北側倉庫付近へ。
≪段階3≫の安地からは外れます。
≪段階3≫が決まった時点で少し中へ移動していた【ALL1N】は安地には苦しまず。
【Flora】は水工を掌握していた【Rearth】に落とされます。
そして≪段階4≫、下側に寄ります。
この安地、河辺の橋は当然渡れるはずがないと考えると上側のチームは西側から回らなければならず過密状態。
縮小開始。
距離はありましたが4軒の【666】を1人キル。
【core】が【666】をキルしたログも流れたので4軒側がこちらを見る余裕は無いと判断したのでしょうか。このタイミングで移動。
廃駅北側道路に先に着いていた【core】の元へ凸。
ここを残り1人でなんとか倒し切りますが西側の【six】、5軒の【童貞】に見られており14位に着地。
【SPARTANS】は安地内に入ることができずに12位となりました。
その後は【Vo1tage】を下し廃駅六角を守った【RaV】、5軒を守り続けた【童貞】の2vs3となりましたが、【RaV】が人数不利を覆し1位という結果でした。
____
【ALL1N】はこの試合8キル14位で310ポイント。
先月先々月の結果を見ても1か月で4000ポイント以上は取らなければ優勝争いには加わることができないため1週1000ポイント程度は必須。
1試合で310ポイントということでランドマークから安地が遠かったこの試合については及第点といったところでしょうか。
同じく左上漁りをしていた【SPARTANS】は0キル11位で30ポイント、【Flora】は2キル18位で70ポイントということで【ALL1N】が飛び抜けたポイント。
この差が生まれた要因はなんだったのか。
≪段階2≫、【SPARTANS】と【Flora】は早めの移動で廃駅方向へと向かいますが4軒に【666】、廃駅に【six】がすでに入っていたことでここを避け水工方面へと戻り中心付近へ入っていきますが過密。
それに対して【ALL1N】は安地際で待機ということで他PTと交戦することがありませんでした。【Flora】は水工で【Rearth】に潰されてしまいます。
≪段階4≫で下に安地が寄った際、【ALL1N】は水工外に車をつけていたことでスムーズに移動することができました。
【SPARTANS】は水工右下にいましたが【Rearth】と接敵し車両爆破や近距離での戦闘が起き安地内に入れず。
ちなみに、上側ランドマークチームで最上位の3位となった【six】は≪段階1≫の縮小終了前に既に中心付近の廃駅を取っていました。
上側ランドマークのチームが下側安地でポイントを伸ばすためには早い段階で下側に移動しておく、もしくは水工西側~芝山方面を回って南へ抜ける必要があり、回っていくのであれば水工以東に深く入ってしまってはいけない、というように思います。
【core】も【ALL1N】と同じように芝山方面から南下しました。
【Flora】は【ALL1N】がリゾートに降りていたためにガソスタが使えずガソリンに不安があったために早い段階で中心付近を取りに行く判断をしたのかもしれません。
3-2-2
≪段階1≫
リゾート地から雪山への縦航路。
【ALL1N】は下側降り。【Flora】はリゾートに降り石門まで広く漁ります。
【ALL1N】は初動で接敵し2人欠け。火山南西・火山を漁ります。
≪段階2≫
ロケット場が中心となり素早く移動。
【ZT】と接敵し1人削られ残り2人となりますが、1人が西倉庫側へ移動し【ZT】を崩していきます。
ロケット西の岩上からの【童貞】の発砲も有利に働き、【ZT】をつぶし2人生存で安地中心を確保。
≪段階3≫
ロケットがかろうじて安地に入る。
一番高いポジションを確保。
ロケット場内に入ってきた【童貞】や【Foria】をちょこちょこキルしポイントを稼ぎます。
≪段階4≫
安地が上側に寄り厳しい展開。
高いポジションの利を生かし安地内外をちょこちょこキル。
≪段階5≫
残り1人となり安地も遠い。
がしかし、さらに安地外にいた【RaV】をキルするなどここでもポイントを稼ぐ。
最終的には7位に着地。キル数も2桁に乗せる10キルという結果でした。
この10キルというのは1位だった【花魁】の12キルに次ぐ数字。
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初動で2人欠ける苦しい展開ながら早い移動、連携での潰し、ポジの地の利を生かしてキルと堅実な動きが光りました。
1位だった【花魁】は新河口・内臓がランドマークのチームということで移動距離も少なかったため、安地が寄ったことでポイントを大量獲得できた、という形でしたが、
【ALL1N】は人数も少ない、車もないという中での最大限の努力でポイントを稼いだと言ってもよいのではないでしょうか。
ちなみにキル数こそ0でしたが前の試合に引き続き3位は【six】。
こいつら先週からずっと上位いるやん…気づいたら安地真ん中にいるやん…状態。
3-2-3
西町からデパート上を通る横航路。
今回も【ALL1N】は火山やその周辺を漁ります。
≪段階1≫縮小のタイミングで北上し5軒、河辺下集落へ。
そこから西側へ移動し途中【Foria】からの発砲を受けますがこれを交わし水工南側へ。
≪段階2≫
安地が決まったタイミングではまだ水工南側キープ。
水工内でスロープを【DDD】、東側倉庫を【Foria】が取っておりここと同居。
≪段階3≫
5人生存で安地を寄せる。
途中水工北側へ【Flora】が入ってくるも南側にいた【ALL1N】には影響無し。
安地北側では【Rearth】、【祝祭】、【NG】、【core】、【花魁】が入り乱れ混戦模様。
≪段階4≫
安地を再び寄せる。ここまで他PTからの干渉を全く受けていません。無傷。
縮小開始前にRaVと交戦になるがここを0欠けで対応。
≪段階5≫
安地は逆側へ。
しかし水工南側の丘になっているポジションを取っており車も守れて5人生存。
縮小と同時に移動し4人生存で海岸側へ。
≪段階6≫
安地は高級側。
縮小と同時に凸。
周辺の選手をキルしていき最期は数的有利を守り切り12キルで1位。
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この3試合目に関して言えば安地の寄りがかなり有効に働いた結果と思います。
≪段階1≫で取ったポジションに安地が寄り続け、他チームからの干渉を受けにくく車も守れる、≪段階6≫への移動も楽という豪運。
さらに≪段階6≫時点で残っているチームは最大生存2人だったのに対して【ALL1N】は4人生存でした。
Day1、そして今回のDay2の結果を見ると安地が寄ったときにどれだけポイントを稼げるか、
安地が離れたときにどれだけポイントを落とさずに凌げるかというのが現在のKWL上位争いのカギかと思います。
Day1、Day2と安地を寄せた試合でポイントを稼ぎ、それ以外の試合でもなんとかポイントを伸ばした【ALL1N】、【花魁】が1、2位。
先週好調だった1~3位のチームはどこも今週はキル数1桁と停滞し順位を落としてしまいました。
ちなみになんですけども、先週の記事に書いた≪段階2≫縮小開始前に次の安全地帯に入っているチームは上位いける理論ですが、
今週の3試合とも1位チームは当てはまっています。本質情報です(知らんけど)
あとはざっくり各試合でのポイント。
・下側安地だと妖怪【Fennel】、4軒【666】、廃駅【six】、5軒【童貞】、河辺【祝祭】と早い段階でポジ取りされており上側チームはどこも行けない。
・2試合目、【666】、【Fennel】、【DDD】、【SPARTANS】は南側を回って安地入り。
【666】、【SPARTANS】はさらに進み東側へ。新河口を渡ってきた【祝祭】と接敵。
・2試合目【NG】は【花魁】が新河口から移動したあとのタイミングで上手く安地入り。
【core】なども付近にいたが丁度発砲を受けないタイミング。
・Bocky仏に激昴。
こんな感じで
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というわけで今回はここまで。
Day3も楽しみです。